銀光のbreath 【番外編 追加完了】
ちはるが生まれたら。
あたしと由弦は新米のパパママで。
2人で奮闘しながら一生けんめい子育て。
時々ケンカもしてね。でもけっこう由弦には勝てないんだよ。
なんだかんだってあたしよりオトナで、言うコト間違ってないんだもん。
コドモ達の入学式に運動会。
フツウに組長と若頭が揃ってるなんて、きっとだーれも思わない。
反抗期になって生意気盛りになっても。
父親の威厳を見せつけて、ゼッタイ一歩も引かないハズ。
甘アマだけど筋は通して厳しく。
コドモと一緒に成長してく親になって。
ちはるが独り立ちしたら短かった新婚生活をリベンジ。
海外も行ってみたいし、どっかでのんびり田舎暮らしとか?
最期はできたら、残されるのはヤダって思うけど。
由弦と一緒になれてほんとにシアワセだったって。
しみじみ思い返しながら、人生の幕を引けるだろうから。
『ありがと』って。
ココロから笑って。
由弦とこの世での別れをするつもり。
だった。
あたしはいつも由弦の隣りで。
ちはると。
みんなで笑ってるミライしか。
いらなかった。
いらなかったのに。
「・・・なんで・・・・・・、由弦なの・・・?」
なんで。由弦が死ななきゃなんなかったの・・・?
ねぇ・・・・・・?
たった。3ヶ月。
たったそれきりで。
あたしのミライも、ちはるのミライも。
由弦と一緒に殺された・・・・・・・・・。