銀光のbreath 【番外編 追加完了】
「結婚のお祝いパーティしなきゃだねぇ・・・」
あたしは小さく笑った。いつかは来るべき日が来た、それだけのこと。
『おめでとう』も言える。そのぐらいには大人になった。
言いようの無い喪失感、寂しさ。手の届かない口惜しさもある。
あたしの方が鈴奈さんよりよっぽど洋秋を知ってるって。
物心ついた時から一緒だったんだから、って。
でも。洋秋が幸せならいい。
鈴奈さんを選んでシアワセそうだからいいんだ、・・・もう。
頭で思ってるのと違うものが。目から零れ落ちた。
「・・・泣くな、バーカ」
由弦が片腕であたしの頭を抱き寄せ、自分の胸に押し付ける。
「瑠衣には俺がいるだろが。・・・俺にしとけ」
その科白も何十回・・・何百回、聴いたか。
あたしと同じくらい、あたししか見てないバカ男。
「・・・うるさい。あんたなんかキライ・・・」
決まってそう答えると、もっときつく抱き寄せられる。
「俺はお前が好きだよ」
頭の天辺に何度もキスが落ちて。そういう時ばっかり甘い声する。
・・・ほんと、自分にムカつく。
弱ってると、どんどん由弦に流されてくから。
あたしは小さく笑った。いつかは来るべき日が来た、それだけのこと。
『おめでとう』も言える。そのぐらいには大人になった。
言いようの無い喪失感、寂しさ。手の届かない口惜しさもある。
あたしの方が鈴奈さんよりよっぽど洋秋を知ってるって。
物心ついた時から一緒だったんだから、って。
でも。洋秋が幸せならいい。
鈴奈さんを選んでシアワセそうだからいいんだ、・・・もう。
頭で思ってるのと違うものが。目から零れ落ちた。
「・・・泣くな、バーカ」
由弦が片腕であたしの頭を抱き寄せ、自分の胸に押し付ける。
「瑠衣には俺がいるだろが。・・・俺にしとけ」
その科白も何十回・・・何百回、聴いたか。
あたしと同じくらい、あたししか見てないバカ男。
「・・・うるさい。あんたなんかキライ・・・」
決まってそう答えると、もっときつく抱き寄せられる。
「俺はお前が好きだよ」
頭の天辺に何度もキスが落ちて。そういう時ばっかり甘い声する。
・・・ほんと、自分にムカつく。
弱ってると、どんどん由弦に流されてくから。