銀光のbreath 【番外編 追加完了】
6-3
ところどころに満開の桜も咲いて。
公園のような緑と芝生に囲まれた、とても静かな場所で。
由弦は、白くて儚い、割れた陶器の欠片みたいになった。
いくつかの欠片をあたしは自分に残した。
誰にも内緒で・・・小さいのを飲み込んだ。
せめてあたしの中で。ちはると居させてあげたかった。
「これで三人ずっと一緒だよ。・・・由弦」
膨らみの出てきたお腹に手を当て。あたしは微笑みを浮かべた。
愛しい子と愛おしい男に。・・・やさしく聴かせながら。