銀光のbreath 【番外編 追加完了】
7-1
両親はいつでも実家に戻ってきなさいって。決して無理強いはしなかった。
あたしは。たった3ヶ月でも。由弦と暮らしたこの部屋を離れる気はなかった。
キッチンに立っててもどこにいても。由弦の姿を探して涙が出る。
当たり前みたいにそこに在った笑い顔。・・・背中。
時間が経てば経つほど。いないって現実に打ちのめされた。
いつも隣りであたしを構い倒したソファにも。
寝る時にはあたしにくっついて離れなかったベッドにも。
もうどこにも温もりがないのに。
クローゼットにはスーツもシャツもぜんぶ残ってて。
あたしが抱き締められるのは、由弦の残した抜け殻だけで。
それでも。
日増しに膨らんでくお腹に、あたしは心底掬われた。
一人だけど独りじゃない。
ちはるは、お腹を蹴っては。
『ここにいるよ』って。『泣かないで』って。励まし続けてくれた。
男の子だったら。『ドアホ』って説教してそうだった。
この部屋は由弦で溢れてて。
由弦の愛で出来てる。
だからここで。
ちはるを育もうって。決めたんだ。
あたしは。たった3ヶ月でも。由弦と暮らしたこの部屋を離れる気はなかった。
キッチンに立っててもどこにいても。由弦の姿を探して涙が出る。
当たり前みたいにそこに在った笑い顔。・・・背中。
時間が経てば経つほど。いないって現実に打ちのめされた。
いつも隣りであたしを構い倒したソファにも。
寝る時にはあたしにくっついて離れなかったベッドにも。
もうどこにも温もりがないのに。
クローゼットにはスーツもシャツもぜんぶ残ってて。
あたしが抱き締められるのは、由弦の残した抜け殻だけで。
それでも。
日増しに膨らんでくお腹に、あたしは心底掬われた。
一人だけど独りじゃない。
ちはるは、お腹を蹴っては。
『ここにいるよ』って。『泣かないで』って。励まし続けてくれた。
男の子だったら。『ドアホ』って説教してそうだった。
この部屋は由弦で溢れてて。
由弦の愛で出来てる。
だからここで。
ちはるを育もうって。決めたんだ。