君のために、死んであげる
「おい」
「………」

「聞けっての」

そんなになにに集中してんだよ…?

シューは、集中している朱咲実の邪魔にならないように、そっと近づく

(なんだ?)

朱咲実の手元を見ると…

『頑張ってください!』

…と書かれていた
朱咲実は付け足す

『でも、たまには休んでくださいね』

…と

「おいバカ」
「えっ!?」

「俺に休んでいる時間はない」
「…………………さっき爆睡してたくせに」

「なっ…」
「あっはははっ」

って言うか、これ、見られちゃったな、と朱咲実は笑う

「とにかく、お前は俺が今から言う仕事をしろ!」
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