君のために、死んであげる
王が部屋を出ていったところで、私は部屋に入る

もう、外は暗くなっていて、時計を見ると、
11時を指していた

「お前……」

シューの顔が少し険しくなる

「部屋を出るなと言っただろう!」
「っす、すみません……っ」

シューは大きいため息を吐く
もしかして?

「あ、もしかして、心配してくれました?」

「ばっばか、そんなわけないだろう!!」
「そんなにあわてなくても」
「っ……!」

「ぷっ…………」

あっははははははっと私は笑う

「な、なにがおかしい」

心配してくれたんだ、ありがとう
でも、やっぱり面白い
私は笑いが止まらない

「おい、笑うなって!っというか、女がそんな大口開けて笑うものではないだろう!?」
「ぷくくくく…っそ、そうですかね…?」

いつの時代だよ?それ

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