君のために、死んであげる
「ねっ、大丈夫!?」

「う……ん………?」

顔は血まみれで、痛々しかった

「大丈夫だよ、楽にしてて」

「すま、ない……」

私は男を抱きあげて、私にもたれかからせた

その時、パサッとフードがめくれ、顔が見えた

「……か、かっこいい」

綺麗な白い髪、透き通るような肌、荒く息する口も、全てが美しかった

私は、着ていたジャージをかけてやる

「寒くない?」

「……ん…」


本当かっこいいなぁ…

私は、寒いのを我慢して、寝た

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