君のために、死んであげる

私は、口を開けた

「シューのお父さん」



息を吸って


「私が死ぬ」


一言で、完結に。



「シューが死ぬぐらいなら、シューの人生が終わっちゃうんなら、……………」




私が代わりに死んでやるよ




シューのお父さんは目を見開いた


「シューが幸せになってくれるのなら、私は死んでもいいです」


本当は怖いけど

本当は、死にたくないけど



シューが幸せになるんなら、
シューが好きな人と結ばれるなら、


べつに、いいよ



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