君のために、死んであげる

☆*:.



「私が死ぬ」


シューの結婚式の日、私はそう言い放った




「…おい、それはどういうことだ………?」

「そのままだよ、シュー」





「私はシューに死んでほしくないんだよ。…余命30分でもいい。私の代で呪いが止められるのなら……シューが死なないなら、それでいいよ……っっ!!」



その時



シューは目をカッと見開き、私の襟首をつかんだ



「なにを……なにを言っているんだ…!!?
てめぇ、自分の命をなんだと………………………………っあ」




一滴の涙が、増えて増えて増えて……


「み、見るな………っ」

涙が、止まらなくて



「……っ、う………っ」



私は、たくさん涙を流すシューを、ギュッと抱きしめた


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