君のために、死んであげる
「え……?」

「言葉の通り、お前が好きなんだ。朱咲実」

「……っ」

「お前と出会ってから、俺はお前に気を使ってもらってばかりだそれに…」

「ちょっちょい…っ!恥ずいよ…。それに、メイドさんとか執事さんとかが気を使ってくれるでしょ?」

「メイドや執事は、俺に気軽に話さない」

「う」

「お前だけだ。こんなに楽しい日々を過ごしたのも、俺の命を救ったのも、俺に…こんなこと言わせるのも」

シューの視線は私を捉えてはなさない

今にも理性がこわれそうなのかと思ったぐらいに目が輝いているというか

なんというか

「恥ずかしい………」

「なんでだよ。別に話してるだけだろう?」

クスッとシューが笑った
イケメンで目が眩む


「朱咲実……?」

「わ、私はどうしたらいいの?」


結婚?
付き合う?

「ただそこにいたらいいの?」

「……そうだな……」

シューは考える

「それに私の意味なんて無い気がするけど」

私は苦笑いした
そうだ。元の世界に戻らないといけない

ここにいても、私がシューといても、正直シューのためにならないんじゃないか?
だって私、家事も何も出来ないし


「ある。お前がここにいる理由」


え?


「結婚すればいいじゃん」





「あ…………」



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