月夜の砂漠に紅葉ひとひら~出会ったのは砂漠の国の王子様~
私は、泣きじゃくりながら、心の内をときわに伝えた。
「わ、私の好きな人っっ、その王子様なの!」
「えっ?」
「普段は優しくて親切なのに、その女王様の事になると、人が変わったみたいにはりきって……ああ、私がどんなに頑張っても、その人には敵わないんだなあって思うと……悲しくて悲しくて。」
話しているうちに、嗚咽が止まらない。
「それで肝心のオアシスに着いたら、このペンダントの宝石が二人の探していたモノだって、分かって……」
「それまで知らなかったの!?」
「まさか自分が持っているモノだなんて!でも一番辛いのが、その好きな王子様に、私がその宝石を盗んだんじゃないかって、疑われて……」
その時、部屋の扉が開いた。
「光清……」
私が名前を呼ぶと、光清は部屋の中に入って来て、私を突然抱き締めた。
「ごめん。扉の外側で話聞いてた。」
「えっ!?」
「紅葉、もう寝るな!」
「わ、私の好きな人っっ、その王子様なの!」
「えっ?」
「普段は優しくて親切なのに、その女王様の事になると、人が変わったみたいにはりきって……ああ、私がどんなに頑張っても、その人には敵わないんだなあって思うと……悲しくて悲しくて。」
話しているうちに、嗚咽が止まらない。
「それで肝心のオアシスに着いたら、このペンダントの宝石が二人の探していたモノだって、分かって……」
「それまで知らなかったの!?」
「まさか自分が持っているモノだなんて!でも一番辛いのが、その好きな王子様に、私がその宝石を盗んだんじゃないかって、疑われて……」
その時、部屋の扉が開いた。
「光清……」
私が名前を呼ぶと、光清は部屋の中に入って来て、私を突然抱き締めた。
「ごめん。扉の外側で話聞いてた。」
「えっ!?」
「紅葉、もう寝るな!」