月夜の砂漠に紅葉ひとひら~出会ったのは砂漠の国の王子様~
その質問に対して、ときわは余裕綽々。
「今まで紅葉の話を嘘だって言った事がある?」
「ないかも。」
私とときわは、お互い頷くと向かい合って座った。
そして、あの金閣寺で体験した出来事を、ときわに話した。
「う〜ん。難しいところだね。」
「でしょう?ときわならどうする?」
「私なら迷わず行くよ。」
「だったら……」
私は一筋の希望をかけて、ときわの手を握った。
「でも今回は別。」
「えっ?」
おちゃらけたときわの、珍しい真剣な顔。
「親友となると、話は別。しかも光清が言う通り、今の紅葉は弱っているよ。そんな人を危険にさらすなんて、できない。」
自分はどうなってもいいけど、親友は危険にさらしたくない。
そんなときわがカッコ良く見えた。
「ありがとう、ときわ。でも私、どうしても行かなきゃならない気がするの。」
「紅葉……」
私は、ポケットからあのペンダントを取り出す。
「今まで紅葉の話を嘘だって言った事がある?」
「ないかも。」
私とときわは、お互い頷くと向かい合って座った。
そして、あの金閣寺で体験した出来事を、ときわに話した。
「う〜ん。難しいところだね。」
「でしょう?ときわならどうする?」
「私なら迷わず行くよ。」
「だったら……」
私は一筋の希望をかけて、ときわの手を握った。
「でも今回は別。」
「えっ?」
おちゃらけたときわの、珍しい真剣な顔。
「親友となると、話は別。しかも光清が言う通り、今の紅葉は弱っているよ。そんな人を危険にさらすなんて、できない。」
自分はどうなってもいいけど、親友は危険にさらしたくない。
そんなときわがカッコ良く見えた。
「ありがとう、ときわ。でも私、どうしても行かなきゃならない気がするの。」
「紅葉……」
私は、ポケットからあのペンダントを取り出す。