月夜の砂漠に紅葉ひとひら~出会ったのは砂漠の国の王子様~
「ジャラールさんもハーキムさんも誤解している。しかもネシャートさんが助かる命は、他にある。それを伝えられる人は、私しかいないの。」
ときわはその話を聞いて、深いため息をつく。
「言ってる事は分かるけどさ。その為に自分が廃人になったらどうするの?」
「廃人?」
「息はしているけれど、他は何にもできない人。」
私はそんな人を想像して、息を飲む。
「ほらね。止めときな。」
ときわが、立ち上がった。
「それでもいい!」
私はときわの腕を掴んだ。
「私はどうなっても、私一人の問題だからいい。でもジャラールさん達は、一国の行く末の事なの。何十万、何百万の人の事なの。」
「要するに放っておけないって事ね。」
「うん。」
ときわはその場に座ると、頭を抱えた。
「そりゃあ私も、紅葉の事は応援したいんだけどさ。どのくらいまで許せるか、分からないんだよね。」
それを聞いて、何も言い返せない。
ときわはその話を聞いて、深いため息をつく。
「言ってる事は分かるけどさ。その為に自分が廃人になったらどうするの?」
「廃人?」
「息はしているけれど、他は何にもできない人。」
私はそんな人を想像して、息を飲む。
「ほらね。止めときな。」
ときわが、立ち上がった。
「それでもいい!」
私はときわの腕を掴んだ。
「私はどうなっても、私一人の問題だからいい。でもジャラールさん達は、一国の行く末の事なの。何十万、何百万の人の事なの。」
「要するに放っておけないって事ね。」
「うん。」
ときわはその場に座ると、頭を抱えた。
「そりゃあ私も、紅葉の事は応援したいんだけどさ。どのくらいまで許せるか、分からないんだよね。」
それを聞いて、何も言い返せない。