月夜の砂漠に紅葉ひとひら~出会ったのは砂漠の国の王子様~
「あれ?ときわは?」
「いるよ。隣に。」
3人掛けの一番通路側。
なんとなく、このメンバーだと私かときわが、まん中に座ると思っていた。
それが堂々と、光清がまん中を占拠。
もう一つ言うと、新幹線中の女子の視線が痛い。
「紅葉。社員旅行、楽しみだね。」
「あっ、うん。」
光清は男子の中でも話しやすくて、いつの間にか友達になったわけだけど、ここ一週間の光清は、ときわよりも私の近くにいる。
動き出した新幹線の中で、頭の中もぐちゃぐちゃ。
いや、光清が芸能人並みの美少年ではなく、会社の女子のアイドル的存在ではなかったら、こんなにも悩まなかった。
その防波堤になっているのは、密かに美人のときわの存在。
二人は知らないが、光清とときわは、美男子と美人のカップルと裏では騒がれ、2次元好きにはかっこうのネタにされている程。
それが私の隣に光清が来たら、新幹線中の女子の歯ぎしりが聞こえてきそうだった。
「いるよ。隣に。」
3人掛けの一番通路側。
なんとなく、このメンバーだと私かときわが、まん中に座ると思っていた。
それが堂々と、光清がまん中を占拠。
もう一つ言うと、新幹線中の女子の視線が痛い。
「紅葉。社員旅行、楽しみだね。」
「あっ、うん。」
光清は男子の中でも話しやすくて、いつの間にか友達になったわけだけど、ここ一週間の光清は、ときわよりも私の近くにいる。
動き出した新幹線の中で、頭の中もぐちゃぐちゃ。
いや、光清が芸能人並みの美少年ではなく、会社の女子のアイドル的存在ではなかったら、こんなにも悩まなかった。
その防波堤になっているのは、密かに美人のときわの存在。
二人は知らないが、光清とときわは、美男子と美人のカップルと裏では騒がれ、2次元好きにはかっこうのネタにされている程。
それが私の隣に光清が来たら、新幹線中の女子の歯ぎしりが聞こえてきそうだった。