月夜の砂漠に紅葉ひとひら~出会ったのは砂漠の国の王子様~
女の子達が、光清の色気にやられる瞬間を見てしまった。

「あ〜あ。光清、気を付けなよ?ああ言う人達に捕まったら、餌食にされるよ。」

「う〜ん……」

なぜか光清は、満更でもない。

「じゃ光清。何か分かったら教えて。」

「了解。」

手を上げて答える姿も、様になっている。


「あれは役に立つのかね。」

「う〜ん。」

ときわと二人、部屋に向かって廊下を曲がろうとした時だ。

光清の側に女の子、二人が立っているのが見えた。

背が高くて大人っぽい子。

「おっ!あれはモデル風美人。」

「モデル風美人?」

「そして光清を、本気で狙ってるようだね。」

「はっ?」

思わず大きな声を出すと、光清がちらっとこっちを見た。

すると光清は、そのモデル風美人を連れて、どこかへ行ってしまった。
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