替え玉の王女と天界の王子は密やかに恋をする
「……二ルジェ様は……毒により亡くなられました。」
(……え!?)
また毒!?
どうして…?
「どういうことですか?
誰かが、二ルジェさんに毒を飲ませたというのですか?」
「申し訳ありません。
私からは申せません。」
まただ。
サンドラさんは、毒のことになると口を閉ざす。
一体、どういう理由があるんだろう?
「国王とはどうしてしばらく会えないのですか?」
しつこく訊いても無駄だと思ったので、私は質問を変えた。
「陛下は、シャキア様がこちらに来られていることをご存知ありません。
いえ、あなた様の存在自体をご存知ないのです。」
「えっ!?」
「あなた様をこちらに呼び戻されたのは、シャルア様です。
陛下には秘密で、あなたを呼び戻されたのです。」
「ど、どうしてですか?」
「陛下は、この国が亡びることをすでに覚悟しておいでです。
ですが、シャルア様はそうではなかった。
なんとかこの国を救おうと考えられ、そして私を呼び出されました。
陛下は、たいそう魔法を嫌っておいでです。
ですから、私に相談したことをシャルア様は秘密にされているのです。」
「それじゃあ、私を呼び戻したのはシャルアさんの独断だということですか?」
サンドラさんはゆっくりと頷いた。
(……え!?)
また毒!?
どうして…?
「どういうことですか?
誰かが、二ルジェさんに毒を飲ませたというのですか?」
「申し訳ありません。
私からは申せません。」
まただ。
サンドラさんは、毒のことになると口を閉ざす。
一体、どういう理由があるんだろう?
「国王とはどうしてしばらく会えないのですか?」
しつこく訊いても無駄だと思ったので、私は質問を変えた。
「陛下は、シャキア様がこちらに来られていることをご存知ありません。
いえ、あなた様の存在自体をご存知ないのです。」
「えっ!?」
「あなた様をこちらに呼び戻されたのは、シャルア様です。
陛下には秘密で、あなたを呼び戻されたのです。」
「ど、どうしてですか?」
「陛下は、この国が亡びることをすでに覚悟しておいでです。
ですが、シャルア様はそうではなかった。
なんとかこの国を救おうと考えられ、そして私を呼び出されました。
陛下は、たいそう魔法を嫌っておいでです。
ですから、私に相談したことをシャルア様は秘密にされているのです。」
「それじゃあ、私を呼び戻したのはシャルアさんの独断だということですか?」
サンドラさんはゆっくりと頷いた。