替え玉の王女と天界の王子は密やかに恋をする
「それでは…
二ルジェ様の死について教えてもらえませんか?
誰が、二ルジェ様に毒を飲ませたんですか?」
以前、答えてもらえなかった質問を、私はあえてもう一度訊ねた。
「ですから、それは…」
「教えて下さらないのなら、私…替え玉になるのはやめます!」
子供みたいなことを言ってるのはわかってたけど、私はそのことをどうしても知りたかったから。
「……困りましたね。」
サンドラさんは小さな溜め息を吐く。
私は、何も言わず、サンドラさんの答えを待っていた。
「証拠があるわけではないのですが…
おそらくは……マグダナ様の仕業かと…」
サンドラさんは声を潜め、そう言った。
(マグダナ様……?)
えっ!?それって、もしかして……
「王妃様……ですか?」
サンドラさんは目を伏せて、小さく頷いた。
王妃様と国王様の間には、子供がいないと聞いている。
ってことは、側室の二ルジェ様に子が生まれたことが悔しくて…それで殺害したっていうの!?
そんな……
「では…シャルアさんに毒を飲ませたのは?
それも王妃様だというのですか?」
「……おそらくは……
二ルジェ様とシャルア様のお体からみつかった毒は、同じものだと医師が申しておりました。」
「そんな……!」
どうして?
二ルジェ様は、王妃様にとって邪魔で憎らしい相手だったかもしれないけど、その娘まで憎むものだろうか?
私には到底理解出来る感情ではなかった。
二ルジェ様の死について教えてもらえませんか?
誰が、二ルジェ様に毒を飲ませたんですか?」
以前、答えてもらえなかった質問を、私はあえてもう一度訊ねた。
「ですから、それは…」
「教えて下さらないのなら、私…替え玉になるのはやめます!」
子供みたいなことを言ってるのはわかってたけど、私はそのことをどうしても知りたかったから。
「……困りましたね。」
サンドラさんは小さな溜め息を吐く。
私は、何も言わず、サンドラさんの答えを待っていた。
「証拠があるわけではないのですが…
おそらくは……マグダナ様の仕業かと…」
サンドラさんは声を潜め、そう言った。
(マグダナ様……?)
えっ!?それって、もしかして……
「王妃様……ですか?」
サンドラさんは目を伏せて、小さく頷いた。
王妃様と国王様の間には、子供がいないと聞いている。
ってことは、側室の二ルジェ様に子が生まれたことが悔しくて…それで殺害したっていうの!?
そんな……
「では…シャルアさんに毒を飲ませたのは?
それも王妃様だというのですか?」
「……おそらくは……
二ルジェ様とシャルア様のお体からみつかった毒は、同じものだと医師が申しておりました。」
「そんな……!」
どうして?
二ルジェ様は、王妃様にとって邪魔で憎らしい相手だったかもしれないけど、その娘まで憎むものだろうか?
私には到底理解出来る感情ではなかった。