替え玉の王女と天界の王子は密やかに恋をする
*
「フェルナン…こいつは俺の幼馴染のアンセルだ。」
「アンセルさん、初めまして。
私はフェルナンと言います。
この度はお世話になります。」
「初めまして。僕はアンセルです。
よく来て下さいました。」
数日後、俺はアンセルの家にフェルナンを招いた。
アンセルが聞き込んだことを直接話してもらうためだ。
「それじゃあ、アンセル。
おまえの調べたことを話してくれ。」
アンセルはゆっくりと頷いた。
「まず、サキという侍女についてだが…
サキという名前の侍女はいないようだ。」
「そんな……」
「それから、ロバートの部隊だが…
それは、王女の親衛隊だった。
そこに、デニスという隊員は確かにいた。」
「マリウス…それはどういうことなんだ?」
「あぁ、実はな……」
俺は、関所での出来事をフェルナンに話した。
「そんなことがあったのか!?
なぜ、今まで話してくれなかった?」
「事情がわかるまで、あんたを心配させたくなかったんだ。」
「そんな配慮はいらない。
サキに関することはすべて教えてくれ!」
「あぁ、そのつもりだから、今日はここにきてもらった。」
フェルナンは、苦い顔で小さく頷いた。
「それから、王女のことなんだけど…
王女が、今、静養に出てるのは本当みたいだ。
どのくらいいるのかは、残念ながらわからなかった。」
「マルセル…なぜそんなことを調べたんだ?」
「実はサキは、城に連れられて最初に王女の部屋に連れて行かれたんだ。」
「なんだって!?」
「フェルナン…こいつは俺の幼馴染のアンセルだ。」
「アンセルさん、初めまして。
私はフェルナンと言います。
この度はお世話になります。」
「初めまして。僕はアンセルです。
よく来て下さいました。」
数日後、俺はアンセルの家にフェルナンを招いた。
アンセルが聞き込んだことを直接話してもらうためだ。
「それじゃあ、アンセル。
おまえの調べたことを話してくれ。」
アンセルはゆっくりと頷いた。
「まず、サキという侍女についてだが…
サキという名前の侍女はいないようだ。」
「そんな……」
「それから、ロバートの部隊だが…
それは、王女の親衛隊だった。
そこに、デニスという隊員は確かにいた。」
「マリウス…それはどういうことなんだ?」
「あぁ、実はな……」
俺は、関所での出来事をフェルナンに話した。
「そんなことがあったのか!?
なぜ、今まで話してくれなかった?」
「事情がわかるまで、あんたを心配させたくなかったんだ。」
「そんな配慮はいらない。
サキに関することはすべて教えてくれ!」
「あぁ、そのつもりだから、今日はここにきてもらった。」
フェルナンは、苦い顔で小さく頷いた。
「それから、王女のことなんだけど…
王女が、今、静養に出てるのは本当みたいだ。
どのくらいいるのかは、残念ながらわからなかった。」
「マルセル…なぜそんなことを調べたんだ?」
「実はサキは、城に連れられて最初に王女の部屋に連れて行かれたんだ。」
「なんだって!?」