替え玉の王女と天界の王子は密やかに恋をする
王女シャルア
*
「本当に見違えるようだ。
こんなに元気になるなんて…」
国王は、私を見て首を振る。
「陛下……実は、私……
陛下に謝らなくてはならないことがございます。」
「謝る…?何のことだ?」
「実は…今回、私は魔法使いの力を借りました。」
「なんだと!?」
陛下の眉間に、深い溝が彫り込まれた。
「私の体内の毒は、治る見込みがないと言われていました。
ですが、私が元気になれなければ、アーリアの神託は遂行出来ず、そうなれば、リゴレットは滅びてしまいます。
私はなんとしてでも、そうはしたくなかったのです。
それで、ある時…魔法使いのことを思い出しました。
彼らは、普通の人間には作れないような秘薬を作ることが出来ます。
ですから…もしかしたら、魔法使いに頼めば、解毒剤を作ってくれるのではないかと、そう考えたのです。」
「そういうことだったか…最近、城の中でサンドラを見たという者がいたのは…」
「はい、サンドラに相談し、薬に詳しい魔法使いに頼んで解毒剤を作ってもらいました。」
「……実を申すと、私は、リゴレットのことは諦めていた。
そなたの体が治ることはないだろうし、我が国もガザンのように滅びてしまうのだろうと…
この国が存続出来る手立てなどないと考えていた。
だが…そなたは諦めてなかったのだな。
私がもう少し柔軟な考えをしていたら、そなたはもっと早くに元気になっていたのかもしれぬ。
シャルア…本当にすまなかった。」
陛下はそう言って、私の手を握られた。
「本当に見違えるようだ。
こんなに元気になるなんて…」
国王は、私を見て首を振る。
「陛下……実は、私……
陛下に謝らなくてはならないことがございます。」
「謝る…?何のことだ?」
「実は…今回、私は魔法使いの力を借りました。」
「なんだと!?」
陛下の眉間に、深い溝が彫り込まれた。
「私の体内の毒は、治る見込みがないと言われていました。
ですが、私が元気になれなければ、アーリアの神託は遂行出来ず、そうなれば、リゴレットは滅びてしまいます。
私はなんとしてでも、そうはしたくなかったのです。
それで、ある時…魔法使いのことを思い出しました。
彼らは、普通の人間には作れないような秘薬を作ることが出来ます。
ですから…もしかしたら、魔法使いに頼めば、解毒剤を作ってくれるのではないかと、そう考えたのです。」
「そういうことだったか…最近、城の中でサンドラを見たという者がいたのは…」
「はい、サンドラに相談し、薬に詳しい魔法使いに頼んで解毒剤を作ってもらいました。」
「……実を申すと、私は、リゴレットのことは諦めていた。
そなたの体が治ることはないだろうし、我が国もガザンのように滅びてしまうのだろうと…
この国が存続出来る手立てなどないと考えていた。
だが…そなたは諦めてなかったのだな。
私がもう少し柔軟な考えをしていたら、そなたはもっと早くに元気になっていたのかもしれぬ。
シャルア…本当にすまなかった。」
陛下はそう言って、私の手を握られた。