替え玉の王女と天界の王子は密やかに恋をする
「あ…そういえば、あんた、シェザーの趣味はあるかい?」
「あぁ、シェザーならけっこう得意だ。」
「ルーサー様はシェザーがお好きでな。
腕前も相当なものらしい。
シェザーの集会所にも良く来られるって話だぜ。」
「へぇ、そうなのか…」
シェザーというのは、シェザー盤に14個の駒を配置し、対戦するボードゲームだ。
おばあさんの息子が、そのルールを教えてくれた。
おばあさんと対戦することもあったが、いつも私が勝つせいか、そのうちに遊んでくれなくなった。
仕方なく、私は一人で二人分の駒を動かしながら、遊んでいた。
私のシェザーの腕がどの程度のものかはわからないが、ルールを知ってる以上、集会場に行っても問題はないだろう。
サキの夫となるかもしれないルーサーがどんな人物なのか、自分の目で確かめたい。
集会場で知れることなど、ほんの一部だけだろうが、それでも知りたい。
(……馬鹿だな。
知ったところで、それがどうなるっていうんだ。
万一、ルーサーが最低な奴だったとしても、二人の結婚を止めることは出来ないというのに…)
「あぁ、シェザーならけっこう得意だ。」
「ルーサー様はシェザーがお好きでな。
腕前も相当なものらしい。
シェザーの集会所にも良く来られるって話だぜ。」
「へぇ、そうなのか…」
シェザーというのは、シェザー盤に14個の駒を配置し、対戦するボードゲームだ。
おばあさんの息子が、そのルールを教えてくれた。
おばあさんと対戦することもあったが、いつも私が勝つせいか、そのうちに遊んでくれなくなった。
仕方なく、私は一人で二人分の駒を動かしながら、遊んでいた。
私のシェザーの腕がどの程度のものかはわからないが、ルールを知ってる以上、集会場に行っても問題はないだろう。
サキの夫となるかもしれないルーサーがどんな人物なのか、自分の目で確かめたい。
集会場で知れることなど、ほんの一部だけだろうが、それでも知りたい。
(……馬鹿だな。
知ったところで、それがどうなるっていうんだ。
万一、ルーサーが最低な奴だったとしても、二人の結婚を止めることは出来ないというのに…)