替え玉の王女と天界の王子は密やかに恋をする
迷いと気掛かり
*
「シャルア…最近のそなたは本当に見違えるようだ。」
「ありがとうございます。
体調が良くなり、私も嬉しいです。」
少し前から、食事は陛下たちと一緒に摂るようになった。
そのため、陛下たちと顔を合わせる機会も増え、話もするようになったけど、お二人共、私に疑惑は感じられていないような気はする。
ただ…王妃様の視線がきついのだけは気になってるけど…
「シャルア…
もし体調が良いようなら、快気祝いを兼ねた舞踏会を開こうと思うのだが、どうだ?」
「舞踏会…ですか?」
隠し部屋で、サンドラさんに特訓を受けたから、ダンスはそれなりに踊れるとは思うのだけど…
でも、緊張する…
舞踏会なんて、当然、初めてだし…
それに、他所の国の王族とか貴族とかが来るんだよね?
(大丈夫かなぁ?)
「どうだ?まだそこまでは難しいか?」
「え?そ、そういうわけではないのですが…」
「ヴァリアンのルーサーとマーカスも呼びたいと思っているのだが…」
(ヴァリアンのルーサーとマーカス!?)
それって、私が結婚するお相手の王子だよね?
確かに、そのふたりは見てみたい。
「陛下…お返事は明日でも良いですか?」
「あぁ、ゆっくり考えると良い。」
「ありがとうございます。」
「シャルア…最近のそなたは本当に見違えるようだ。」
「ありがとうございます。
体調が良くなり、私も嬉しいです。」
少し前から、食事は陛下たちと一緒に摂るようになった。
そのため、陛下たちと顔を合わせる機会も増え、話もするようになったけど、お二人共、私に疑惑は感じられていないような気はする。
ただ…王妃様の視線がきついのだけは気になってるけど…
「シャルア…
もし体調が良いようなら、快気祝いを兼ねた舞踏会を開こうと思うのだが、どうだ?」
「舞踏会…ですか?」
隠し部屋で、サンドラさんに特訓を受けたから、ダンスはそれなりに踊れるとは思うのだけど…
でも、緊張する…
舞踏会なんて、当然、初めてだし…
それに、他所の国の王族とか貴族とかが来るんだよね?
(大丈夫かなぁ?)
「どうだ?まだそこまでは難しいか?」
「え?そ、そういうわけではないのですが…」
「ヴァリアンのルーサーとマーカスも呼びたいと思っているのだが…」
(ヴァリアンのルーサーとマーカス!?)
それって、私が結婚するお相手の王子だよね?
確かに、そのふたりは見てみたい。
「陛下…お返事は明日でも良いですか?」
「あぁ、ゆっくり考えると良い。」
「ありがとうございます。」