替え玉の王女と天界の王子は密やかに恋をする
舞踏会
*
「では、行って参ります。
シャルアさんのこと、どうぞよろしくお願いします。」
「ええ、お任せ下さい。
シャキア様、舞踏会を楽しんで下さいね。」
「はい。」
私は、侍女達に付き添われ、大広間に向かった。
真っ赤なドレス、そして、頭には宝石の散りばめられたティアラ…
今日、私は真の意味でリゴレットの王女・シャルアとなる。
その存在を各国の王族や貴族に見せつけるんだ。
広間には、すでに大勢の招待客が集まっていた。
私が入って来たのを見ると、その場に歓声が上がった。
シャルアさん、見てるかな?
この歓声は、あなたのためのものですよ…
じわっと来るのを堪え、私は玉座に向かった。
そこでは、陛下と王妃がにこやかな顔で私を出迎える。
「皆様、今日は我が国の王女・シャルアの回復を祝う舞踏会にお越しいただき、誠にありがとうございます。」
陛下の声に、また大きな歓声と拍手がわきあがった。
これが本当のシャルアさんだったら...どれほど良かっただろう。
シャルアさんは、今、どんな想いでこのシーンを見ているのだろう?
悲しいけれど、泣くわけにはいかない。
私は無理に微笑んで、教わった優雅なお辞儀をして、席に着いた。
「では、行って参ります。
シャルアさんのこと、どうぞよろしくお願いします。」
「ええ、お任せ下さい。
シャキア様、舞踏会を楽しんで下さいね。」
「はい。」
私は、侍女達に付き添われ、大広間に向かった。
真っ赤なドレス、そして、頭には宝石の散りばめられたティアラ…
今日、私は真の意味でリゴレットの王女・シャルアとなる。
その存在を各国の王族や貴族に見せつけるんだ。
広間には、すでに大勢の招待客が集まっていた。
私が入って来たのを見ると、その場に歓声が上がった。
シャルアさん、見てるかな?
この歓声は、あなたのためのものですよ…
じわっと来るのを堪え、私は玉座に向かった。
そこでは、陛下と王妃がにこやかな顔で私を出迎える。
「皆様、今日は我が国の王女・シャルアの回復を祝う舞踏会にお越しいただき、誠にありがとうございます。」
陛下の声に、また大きな歓声と拍手がわきあがった。
これが本当のシャルアさんだったら...どれほど良かっただろう。
シャルアさんは、今、どんな想いでこのシーンを見ているのだろう?
悲しいけれど、泣くわけにはいかない。
私は無理に微笑んで、教わった優雅なお辞儀をして、席に着いた。