替え玉の王女と天界の王子は密やかに恋をする
side ルーサー
*
「なんだと?まだ、決まってないのか?」
「はぁ、申し訳ございません。」
「なぜだ?なぜ、こんなに時間がかかる?
何か問題でもあるのか?」
「い、いえ、そういうわけでは...」
歯切れの悪い魔法使いの言葉に、私は思わず、ため息を吐いた。
いくらなんでも、もう結果が出ているだろうと思っていたが、まだだという。
しかも、なぜこんなに時間がかかるのかということにも明確な答えがない。
私はそう短気な方ではないが、さすがに待ちくたびれてしまった。
「ルーサー様...フェルナン様は御一緒ではないのですか?」
ヒルダが私に訊ねる。
「フェルナンなら、どこかに行ってしまった。」
「えっ!?どういうことですか?
御一緒にこちらにお戻りの予定ではなかったのですか?」
ヒルダは酷く焦った様子でそう言った。
「あぁ、そのつもりだったのだがな。
しかし、フェルナンはどこかへ行ってしまったのだ。」
「ど、どちらへ?」
「それはわからん。」
私がそう答えると、ヒルダは落胆し、肩を落として部屋を出ていった。
ヒルダはそこまでフェルナンのことを気にいっていたのか。
自分の孫...いや、それ以上に年下だというのに、困ったものだ。
(フェルナンも罪な男だな...)
笑っては申し訳ないと思いつつ...私は思わず失笑してしまった。
「なんだと?まだ、決まってないのか?」
「はぁ、申し訳ございません。」
「なぜだ?なぜ、こんなに時間がかかる?
何か問題でもあるのか?」
「い、いえ、そういうわけでは...」
歯切れの悪い魔法使いの言葉に、私は思わず、ため息を吐いた。
いくらなんでも、もう結果が出ているだろうと思っていたが、まだだという。
しかも、なぜこんなに時間がかかるのかということにも明確な答えがない。
私はそう短気な方ではないが、さすがに待ちくたびれてしまった。
「ルーサー様...フェルナン様は御一緒ではないのですか?」
ヒルダが私に訊ねる。
「フェルナンなら、どこかに行ってしまった。」
「えっ!?どういうことですか?
御一緒にこちらにお戻りの予定ではなかったのですか?」
ヒルダは酷く焦った様子でそう言った。
「あぁ、そのつもりだったのだがな。
しかし、フェルナンはどこかへ行ってしまったのだ。」
「ど、どちらへ?」
「それはわからん。」
私がそう答えると、ヒルダは落胆し、肩を落として部屋を出ていった。
ヒルダはそこまでフェルナンのことを気にいっていたのか。
自分の孫...いや、それ以上に年下だというのに、困ったものだ。
(フェルナンも罪な男だな...)
笑っては申し訳ないと思いつつ...私は思わず失笑してしまった。