替え玉の王女と天界の王子は密やかに恋をする
待ちかねた報せ
*
(一体、何だろう?)
ある日、私は陛下に呼ばれた。
もうじき昼食だというのに、その時まで待てない用って一体何なんだろう?
「シャルアです。」
「おぉ、良く来た。
さぁ、そこに座りなさい。」
陛下の部屋には、王妃様ともうひとり…
そう、確か、ヴァリアンのヒルダさんとかいう魔法使いのおばあさんがいた。
「シャルア…この者は、ヴァリアンの城に務める魔法使い・ヒルダだ。」
「はい、以前、一度、お会いしたことがございます。」
「そうであったか?
実はな、今日、ヒルダは良い知らせを伝えに来てくれたのだ。」
「良い、報せ…ですか?」
陛下は、にっこりと微笑まれた。
「ついに、婚礼が決まったのだ。」
「えっ!」
待ちくたびれる程待ってたけれど、それがついに決まったとなると、妙にびっくりした。
「そ、それで…私はどちらと…」
「それは、当日のお楽しみということだ。」
「えっ!?」
ここまで引き延ばして、さらに当日のお楽しみって…一体、どれだけ引き延ばすんですか!?
「一か月後、この城で婚姻の儀を行う。
これは忙しくなるぞ。
シャルアも、それまでにくれぐれも体調には気を付けておくのだぞ。
良いな?」
「は、はい。」
(一体、何だろう?)
ある日、私は陛下に呼ばれた。
もうじき昼食だというのに、その時まで待てない用って一体何なんだろう?
「シャルアです。」
「おぉ、良く来た。
さぁ、そこに座りなさい。」
陛下の部屋には、王妃様ともうひとり…
そう、確か、ヴァリアンのヒルダさんとかいう魔法使いのおばあさんがいた。
「シャルア…この者は、ヴァリアンの城に務める魔法使い・ヒルダだ。」
「はい、以前、一度、お会いしたことがございます。」
「そうであったか?
実はな、今日、ヒルダは良い知らせを伝えに来てくれたのだ。」
「良い、報せ…ですか?」
陛下は、にっこりと微笑まれた。
「ついに、婚礼が決まったのだ。」
「えっ!」
待ちくたびれる程待ってたけれど、それがついに決まったとなると、妙にびっくりした。
「そ、それで…私はどちらと…」
「それは、当日のお楽しみということだ。」
「えっ!?」
ここまで引き延ばして、さらに当日のお楽しみって…一体、どれだけ引き延ばすんですか!?
「一か月後、この城で婚姻の儀を行う。
これは忙しくなるぞ。
シャルアも、それまでにくれぐれも体調には気を付けておくのだぞ。
良いな?」
「は、はい。」