替え玉の王女と天界の王子は密やかに恋をする
(そうだ...!)
頭に閃いたアイディアに、私は早速、行動を開始した。
サンドラさんにお願いして、私の代わりにいろいろと動いてもらって...
その間、シャルアさんには会いに行かなかった。
気にはなったけど、顔を合わす気にはなれなかったから。
やがて、しばらくして...ようやく準備が整った。
私は、逸る想いを胸に、久しぶりの隠し部屋に向かった。
「シャキア...来てくれたのですね。」
シャルアさんは、儚げな笑みで私を出迎えてくれた。
「シャルアさん...時間がかかってすみませんでした。」
「どういう...ことですか?」
「シャルアさん、私、考えたんです。どうすることが一番良いことなのか...そして、決意しました。」
「何を決意したのですか?」
「シャルアさんには、異界に行っていただきます。」
「えっ!?」
シャルアさんの瞳が大きくなった。
「シャルアさん、異界はこことは違い、医学もたいそう進歩してます。
ここでは救えない命も、もしかしたら、異界では救えるかもしれないということに気付いたんです。」
「そ、そんなこと、無理です。
私の毒は、どんな医師にも...」
「諦めるのは、行ってからにして下さい。
それに、あなたが異界に行けば、この世界に双子は存在しなくなります。
そうなれば、この国に何事かが起きるのではないかという不安もなくなるのではないですか?」
シャルアさんは、私の話を聞き、何事かを考えるように黙り込んでいた。
頭に閃いたアイディアに、私は早速、行動を開始した。
サンドラさんにお願いして、私の代わりにいろいろと動いてもらって...
その間、シャルアさんには会いに行かなかった。
気にはなったけど、顔を合わす気にはなれなかったから。
やがて、しばらくして...ようやく準備が整った。
私は、逸る想いを胸に、久しぶりの隠し部屋に向かった。
「シャキア...来てくれたのですね。」
シャルアさんは、儚げな笑みで私を出迎えてくれた。
「シャルアさん...時間がかかってすみませんでした。」
「どういう...ことですか?」
「シャルアさん、私、考えたんです。どうすることが一番良いことなのか...そして、決意しました。」
「何を決意したのですか?」
「シャルアさんには、異界に行っていただきます。」
「えっ!?」
シャルアさんの瞳が大きくなった。
「シャルアさん、異界はこことは違い、医学もたいそう進歩してます。
ここでは救えない命も、もしかしたら、異界では救えるかもしれないということに気付いたんです。」
「そ、そんなこと、無理です。
私の毒は、どんな医師にも...」
「諦めるのは、行ってからにして下さい。
それに、あなたが異界に行けば、この世界に双子は存在しなくなります。
そうなれば、この国に何事かが起きるのではないかという不安もなくなるのではないですか?」
シャルアさんは、私の話を聞き、何事かを考えるように黙り込んでいた。