替え玉の王女と天界の王子は密やかに恋をする
*
(え……?)
目が覚めた部屋は見覚えのない場所で…
一瞬、焦ったけど、すぐに昨夜のことを思い出し、慌てて起き上がった。
「やっと起きて来たか。」
居間のような部屋に、フェルナンさんと見知らぬ男性が向かい合わせに座ってた。
「おはよう。」
男性のその声には、聞き覚えがあった。
マリウスさんだ…!
昨夜は薄暗くて良くわからなかったけど…マリウスさん、こんなイケメンだったんだ…!
フェルナンさんとタイプは違うけど、二人共、なんて格好良いの!?
「……サキ、どうかしたのか?」
「え?い、いえ…」
「とにかく、外の小川で顔を洗って来い。」
「は、はいっ!」
私は言われるままに、外に飛び出した。
小川はすぐに見つかった。
パッと見た所、あたりには民家がない。
もしかしたら、ここは町のはずれなのかもしれない。
それにしても、マリウスさんがあんなに素敵な人だったとは…
彼の顔を思い出すと、自然と顔が綻んでしまう。
こんな時に、お化粧やおしゃれが出来ないのは本当に辛い。
って、悪い奴らに追われてるっていうのに、そんな暢気なこと考えてる場合じゃない!?
(え……?)
目が覚めた部屋は見覚えのない場所で…
一瞬、焦ったけど、すぐに昨夜のことを思い出し、慌てて起き上がった。
「やっと起きて来たか。」
居間のような部屋に、フェルナンさんと見知らぬ男性が向かい合わせに座ってた。
「おはよう。」
男性のその声には、聞き覚えがあった。
マリウスさんだ…!
昨夜は薄暗くて良くわからなかったけど…マリウスさん、こんなイケメンだったんだ…!
フェルナンさんとタイプは違うけど、二人共、なんて格好良いの!?
「……サキ、どうかしたのか?」
「え?い、いえ…」
「とにかく、外の小川で顔を洗って来い。」
「は、はいっ!」
私は言われるままに、外に飛び出した。
小川はすぐに見つかった。
パッと見た所、あたりには民家がない。
もしかしたら、ここは町のはずれなのかもしれない。
それにしても、マリウスさんがあんなに素敵な人だったとは…
彼の顔を思い出すと、自然と顔が綻んでしまう。
こんな時に、お化粧やおしゃれが出来ないのは本当に辛い。
って、悪い奴らに追われてるっていうのに、そんな暢気なこと考えてる場合じゃない!?