替え玉の王女と天界の王子は密やかに恋をする
「へぇ…あんたが探してたのは、ガザン王の剣だったのか。
でも、なんでまたそんなものを…?」

「良いだろ、別に…
そんなことより…何をすれば、教えてもらえるんですか?」

「そうじゃな…
どうせたいしたもんは持っておらんじゃろうから…わしの役に立つことでもやってもらおうか。」

「だから……具体的に言って下さいよ。」

「う~む……」

魔女は腕組みをして、考え始めた。



「あの……」

フェルナンさんが口を開いた。



「……なんじゃ?」

「薬草を集めるっていうのはいかがですか?」

フェルナンさんがどうしてそんなことを言うのか、私にはよくわからなかった。
だって、フェルナンさんはそんなお宝には興味はないだろうから…
それとも、それってみんなが欲しがるものなのか!?



「薬草を?そりゃあまぁ、薬草を集めてくれたら助かるが、おまえさん、薬草を知っているのか?
なんでもかんでも採ってくりゃ良いってもんじゃないぞ。」

「はい、私は、薬屋以外に魔法使いの所にも薬草を持って行っていたので、魔法に必要な薬草もわかります。」

「そうか、それは助かる。」

おばあさんは、満足げに頷いた。
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