今日もあの太陽に手を伸ばしてみる
公園には毎年の様に桜が満開に咲いていた。


その桜を一目でも見ようと花見客が賑わっている。


子供が楽しそうに走り回っていて、大人はそれを笑顔で見守りながら美味しそうな肉を焼いたり、お酒を飲んでいる。


楽しそうな姿を見ながら私は賑やかな公園の道をひとり歩く。


私の目的はこの賑やかな場所ではない。





賑やかな場所をしばらく歩いていくと人混みの少ないところに出た。


その場所は小川が流れていて周りには綺麗な桜が咲いている。




____私のお気に入りの場所。




この場所に来るといつも心が落ち着く


風が気持ちよく吹いていて、時々木々の間から太陽の光が私を照らす。


周りは静かに小川が流れる音と、数羽の鳥の囀りの音しかしない。


でも、イヤホンをつけている私にはそれだけの音は関係ない。


あまりこの場所は知られていないのか、人はなかなか来ない。


いわゆる私だけが知る秘密の場所的な?




私はここに来ると決まった様にする事がある。


小川をまたぐ橋の上に立つ。


一回深呼吸するとスマホを取り出して音楽の音量を上げる。


そして私はもう一度深呼吸をすると私は口を開く。
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