今日もあの太陽に手を伸ばしてみる
大好きなステージで気持ち良く歌い切った私はそっと目を開ける。
いつもだと一呼吸置いて次の曲が流れるのを待つのだが、今日は違った。
気持ち良く歌い切った私の体は一瞬で固まってしまった。
目を見開き、一瞬曲が流れているのも忘れて全身に何かが流れる感覚だけを感じた。
私の目の前にはひとり男子が立っていたからだ。
同級生だろうか。私より少し高めの身長で、いかにもスポーツが出来そうな見た目。
スポーツ刈りの髪型をしたその相手は太陽の光に照らされていて、私と同じ様に目を見開いているのがはっきりと見える。
私はつい、いつもの様に身に付けているイヤホンを外してしまった。
___数秒の沈黙。
お互いの事をお互い見ているだけの時間が続いた。
それはたったの数秒の事なのに、その数秒が長く感じた。
「あっ!えーっと……」
先に口を開いたのはあっちの方だった。
いつもだと一呼吸置いて次の曲が流れるのを待つのだが、今日は違った。
気持ち良く歌い切った私の体は一瞬で固まってしまった。
目を見開き、一瞬曲が流れているのも忘れて全身に何かが流れる感覚だけを感じた。
私の目の前にはひとり男子が立っていたからだ。
同級生だろうか。私より少し高めの身長で、いかにもスポーツが出来そうな見た目。
スポーツ刈りの髪型をしたその相手は太陽の光に照らされていて、私と同じ様に目を見開いているのがはっきりと見える。
私はつい、いつもの様に身に付けているイヤホンを外してしまった。
___数秒の沈黙。
お互いの事をお互い見ているだけの時間が続いた。
それはたったの数秒の事なのに、その数秒が長く感じた。
「あっ!えーっと……」
先に口を開いたのはあっちの方だった。