大天使に聖なる口づけを
2
「あら? 今日は仲良く一緒にご出勤? それともアルフレッドのほうはまだただのお見送りなのかしら?」
先にアマンダの店に着いていたフィオナは、朝からなんとも辛辣な言葉で、エミリアと共に現れたアルフレッドを出迎えた。
「そう苛めるなよフィオナ……ようやく今日、新しい仕事場の入団試験なんだからさ……」
「あらそう」
「えっ? そうなの?」
肩を竦めるアルフレッドに、フィオナと一緒にエミリアも驚きの目を向けた。
アルフレッドは本当に困ったように苦笑する。
「エミリアにはさっきちょろっと言ったんだけどな……やっぱりちゃんと聞いてなかったか……」
「ご、ごめんなさい!」
勢いよく頭を下げると、
「いいって。いいって」
頭の上からアルフレッドの寛容な声が降ってくる。
「ま、俺の実力だと受かって当然。でも今日の本題は俺の合格じゃないからな……アウレディオを騎士団に引きこむことだからな……」
「なんですって?」
聞き捨てならないとばかりにエミリアは声を上げた。
先にアマンダの店に着いていたフィオナは、朝からなんとも辛辣な言葉で、エミリアと共に現れたアルフレッドを出迎えた。
「そう苛めるなよフィオナ……ようやく今日、新しい仕事場の入団試験なんだからさ……」
「あらそう」
「えっ? そうなの?」
肩を竦めるアルフレッドに、フィオナと一緒にエミリアも驚きの目を向けた。
アルフレッドは本当に困ったように苦笑する。
「エミリアにはさっきちょろっと言ったんだけどな……やっぱりちゃんと聞いてなかったか……」
「ご、ごめんなさい!」
勢いよく頭を下げると、
「いいって。いいって」
頭の上からアルフレッドの寛容な声が降ってくる。
「ま、俺の実力だと受かって当然。でも今日の本題は俺の合格じゃないからな……アウレディオを騎士団に引きこむことだからな……」
「なんですって?」
聞き捨てならないとばかりにエミリアは声を上げた。