You are not alone.
プロローグ
「学校という場所は争いが多い。人と関わる機会が日常の数倍増え、気に入らない人間と遭遇することもあるだろう。そうなると喧嘩や口論なんて醜い争いが繰り広げられるのも当然というわけだ。そこで! それらの争いを平和に解決するために必要不可欠なものが言語。それは君も分かっているよね? 神条友利さん?」
「……はい?」
「『……はい?』じゃない。君、この8号館で俺とばかり話していていいのか?」
――争いが嫌いだって言ったくせに。