You are not alone.



「……で? 何の用ですか?」

「優しい仮面が剥がれてるぞ青年よ。この学校嫌いの娘にこのマルクの良さを教えてやってくれ」

「え!? 先生が教えてくれるんじゃないんですか!?」


 まさかの他の人にバトンタッチ。予想外だった。


「違う違う。コイツの方がここに詳しいし、それに色んな奴と喋る方がいいんだよ。お前にとって……」


 コミュニケーションは色んな奴と交わした方がいい。ましてや二歳年上の先輩とは機会がなければ話せる回数も少ないんだ。



 夕斗は友利に貴重なチャンスを作ってあげていた。



「でも迷惑じゃ……」

「そんなことないよ」




< 9 / 22 >

この作品をシェア

pagetop