幼なじみとナイショの恋。
「あんたのそのジメジメした顔見てると、こっちまでイライラしてくるわけ!」
「え!?あ、うん…ご、ごめっ」
「そうやってすぐに謝るのもまじイラつく!」
「え、えぇ〜」
古賀さんてば、一体私にどうしろと……。
古賀さんは眉をつり上げながら、ちっと舌打ちをする。
それからドカッと地面に腰を下ろし、あからさまに大きな溜息をついた。
「あ、あの……古賀さ……」
そこからギロッと睨みつけられ、私は「ひっ!」と小さな悲鳴をあげてしまう。
「いいから、あんたも座んなよ!」
「ハ、ハイッ!!」
慌ててその場に体育座り。
古賀さん、一体どうしたんだろう?
また何か怒らせちゃったかな……。
自分の不甲斐なさにシュンとしていると。
「……聞いてあげるから話せば?」
「え?」
その言葉に驚いて顔を上げる。
すると、古賀さんがしかめっ面で私を見つめていた。
「聞いてあげるって……えっと……?」
「尾上のこと」
はるくん……の?
「あんたが抱えてるもん、聞いてあげるって言ってるの!どうせあんたのことだから相談できる相手の一人もいないんでしょ?」
これは……まさか……。
「古賀さんが、相談に乗ってくれるってこと……?」