幼なじみとナイショの恋。
そんなはるくんにじとっと視線を向けているとそれに気づいたはるくんが「……すみませんでした」とちょっと気まずそうに目線を逸らした。
まったくもう……。
「そんじゃとりあえず!古賀さんと八木が待ってる登山口に急ぐぞ!」
*
「遅いっ」
集合場所の登山口は、すでに人がまばらになりつつあった。
どうやら他のグループは私達の到着を待たずして、とっくにスタートをしてしまったらしい。
そんな中、私達はようやく登山口の入り口前で古賀さんと八木くんの二人と合流。
腕組みをし、イライラした様子の古賀さんがすごい迫力で睨みつけてくるものだから、遅刻をした張本人でもないのに、なぜか私がソワソワしてしまった。
「こんな面倒な行事、さっさと終わらせたいってのに……。遅刻とかマジでありえないんだけど」
「すみませんでしたぁぁ!!」と今にも泣き崩れそうな井田さん。その横ではるくんが悪びれる様子もなくまたあくびをしている。
八木くんが「まぁまぁ」となだめるのも虚しく、古賀さんの怒りの矛先が今度は私へと向かってくる。
「てかアンタさ。こいつと幼馴染なんでしょ?」
はるくんに対して遠慮なく人差し指を突きつける古賀さん。
まったくもう……。
「そんじゃとりあえず!古賀さんと八木が待ってる登山口に急ぐぞ!」
*
「遅いっ」
集合場所の登山口は、すでに人がまばらになりつつあった。
どうやら他のグループは私達の到着を待たずして、とっくにスタートをしてしまったらしい。
そんな中、私達はようやく登山口の入り口前で古賀さんと八木くんの二人と合流。
腕組みをし、イライラした様子の古賀さんがすごい迫力で睨みつけてくるものだから、遅刻をした張本人でもないのに、なぜか私がソワソワしてしまった。
「こんな面倒な行事、さっさと終わらせたいってのに……。遅刻とかマジでありえないんだけど」
「すみませんでしたぁぁ!!」と今にも泣き崩れそうな井田さん。その横ではるくんが悪びれる様子もなくまたあくびをしている。
八木くんが「まぁまぁ」となだめるのも虚しく、古賀さんの怒りの矛先が今度は私へと向かってくる。
「てかアンタさ。こいつと幼馴染なんでしょ?」
はるくんに対して遠慮なく人差し指を突きつける古賀さん。