幼なじみとナイショの恋。
はるくんの話では、小学生の時に行われたクイズ大会でも、私は無駄に活躍していたことがあったらしい。
自分では全然覚えていなかったから、はるくんの記憶力に少し驚いてしまった。
はるくんは、昔の私のこともしっかり覚えてくれているんだなぁ……。
はるくんには、きっとなんてことないことなんだろうけど、私にとってはクイズが解けることより何より嬉しかった。
全部で5ヶ所のポイントにあったクイズを解き終え、いよいよ体力も限界になってきた頃、ようやく頂上に辿り着いた私達。
「やっば!!マジでやっば!!明日絶対筋肉痛だわ!!」
「運動部の厚木くんでそうなら、私なんてどうなっちゃうんですかぁ〜!?」
ヘトヘトの厚木くんと井田さんの隣で、「古賀さんどこかな?もう着いてるはずだよね?」と八木くんがキョロキョロしている。
私もヘトヘトで膝に手をつきながら、辺りを見回してみる。
しかし、古賀さんらしき人物は見当たらない。
予定では、頂上に着いた人達からお昼休憩を取ることになっていたから、下山したなんてことはないはずなんだけど……。
「あなた達、さっきゴールしたばかりよね?チェックしなくちゃいけないから、クラスと名前を教えてくれる?」