みんとキャンディ
とうとう見つけてしまった!





理想の王子様の外見を持つ男の子を……。




逸る気持ちを必死で抑えながら、帰ってきた聖梨は、




「あの人……誰なんだろ」



自分の部屋に飛び込むなり、勢い良くベッドに仰向けに倒れ込んだ。




瞳を閉じて、理想の王子様の後ろ姿をの姿を思い出したりしてみる。



キュンと締め付ける甘酸っぱい感覚に恋の予感がほのめく……。




「また会えるかな……」



枕元に置いてあるお気に入りのクマのぬいぐるみを抱きしめ、そっと呟いてみた。



すっかり恋するヒロインモードにスイッチの入った聖梨は、



名前も知らない彼のことで一杯になったのだった。
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