黄色い花
黄色い花
僕の席から一輪の黄色い花が見える。
小さくて一人ぼっちの黄色い花は立派に咲いてる。
突然、後ろの席から女子たちの高い声が耳に響いて来た。
「早くしろ。」「シネ」
そんな言葉が入ってくる。

杉山希子さん、僕のクラスメイトで大切な仲間だ。
だけども僕はそれを声には出せない。
みんなも思っているだろうけど声には出さない。
僕は怖い。
みんなもきっと怖いんだ。


杉山希子さんはいじめにあっている。
助ける人は誰一人としていないけど。

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