いつか、眠るまで
決められた運命
病室って、つまんないな。
6歳の私は、毎日そう思っていた。
病室の前にあるプレートには、『花園未亜』と書かれている。
私の名前。
白いベッドに、白い椅子。
何もかもが白で統一されていた。
まるで、別世界にいるみたい。
病室に対する第一印象は、それだった。
お母さんとお父さんは、毎日来てくれた。
と言っても、仕事があるから来るのは夕方なんだけど。
…だから、昼間は一人。
< 1 / 249 >