いつか、眠るまで
忘れざる過去
那音 side
俺には、双子の兄がいた。
と言っても、二卵生だから、あまり似てない。
俺は眼鏡なんてかけたことないけど、双子である琉音(リオト)は小二くらいから眼鏡をかけ始めた。
俺たちは、中学校までは一緒だったものの 高校生からは別々の学校に行くようになった。
仲が悪いわけじゃない。
むしろめっちゃ良い。
ただ、俺たちは一緒にいることでたくさん嫌なことを感じてきた。
俺に告白してくる子は、フラれると次の日には琉音に告ってる。
その反対も同様。