いつか、眠るまで
気づかれないように
「未亜っ聞いたよ!
楠木くんと付き合うことにしたんだって?」
やっぱりね。
舞の声が いつもより楽しそうなのが伝わってくる。
舞なら 朝イチで来るだろうと思った。
「うん」
表情一つ変えずに返事する。
「めっちゃ無表情だねww
告白は楠木くんからだよね?なんでOKしたの?」
「うーん」
私にも、よくわかんない。
いくら恋を教えてくれるからって、付き合うまではしなくて良かったと思う。
「…仮恋愛」
「仮恋愛?」
「うん」