恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~

うっ……言いにくい。

本当は、告白されたんだけど
そんなことは言えない。

言われても困るだけだろうし……。

「はい。大丈夫ですよ!」

ニコッ笑って誤魔化した。

「そう。それなら良かった」

「では、失礼します!」

頭を下げると慌てて行く出ていく。

そうしたら森安先輩が、

「会長……しっかりして下さい」

「…あぁ…」

そう言いながら私が出て行ったドアを
見つめていた。

私は、それに気づくことはなかった。

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