恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~
「フフ…いいじゃん。面白くなって」
景吾先輩は、麗香さんの言葉に
不敵な笑みをこぼしていた。
そんな景吾の悪巧みも知らないまま
私は、泣きながら学園内にある噴水場まで来ていた。
何で……?
そんな言い方するの?
私を利用している事なんて…最初から知っていた。
知っているけど……。
月(ルナ)になったのだって
そのためだし。
でも、それでもいいような気がして
そんな自分が居て…もう意味が分からないよ。
涙が溢れてしまう。
そうしたら
「倉田さん?」
私の名前を声が聞こえてきた。