恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~

その相手は、六崎先輩だった。

「六崎先輩……何で!?」

何で彼女が?

私は、動揺を隠せなかった。

「驚いた?私は、元々景吾様のスパイだったのよ!
新聞部をやって、あの双子を監視しながら
報告するのが、私の役目」

嘘でしょう!?

「全部、景吾様のためにやっているのに
あなたがそれを邪魔しているのよ!!
何で、あんたみたいなのが
景吾様に告白なんてされてるのよ!?」

六崎先輩って…もしかして。

「景吾先輩のことが好きなんですか?」

思わず尋ねる。

「そうよ!悪い?
あんたが居るせいで、計画がぶち壊されたわ!!
もう二度と景吾様に近寄らないで」

怒鳴ると行ってしまった。

「……。」

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