恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~
そっか
そうなんだ……。
私は、濡れたまま家に帰った。
授業なんてしていられない。
なにより気持ちもショックとモヤモヤして
授業どころではなかった。
自宅に着くと
ガチャッと玄関のドアを開ける。
「…ただいま…」
「ちょっと…七海ちゃん!?どうしたの?
優一さーん!!七海ちゃんが…」
出迎えてくれた志穂さんは、
私の状況を見て驚いていた。
慌てて美容室を経営している
兄の優一を呼ぶ志穂さん。
「何だ…どうしたんだ?」
声を聞き慌てて現れるお兄ちゃん。