恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~
私は、お兄ちゃんが来る前に
階段を上がり自分の部屋に入ってしまう。
「七海ちゃんが、ずぶ濡れで帰って来たのよ。
怪我しているし
イジメられているのかもしれないわ!?」
志穂さんは、心配そうに言った。
「まさか…あいつに限って…」
それを聞いたお兄ちゃんは、慌てて
私の部屋に行く。
コンコンと部屋のドアをノックしてきた。
「七海?どうした……学校は?」
「開けないで、今着替えているから!!
ただ、コケてずぶ濡れになっちゃったから
帰って来ちゃっただけよ…アハハッ、心配しないでよ」
ワザと笑い声を出し誤魔化した。
「…声が全然笑ってないぞ!?入るからな」
そう言い無理やり入ってきてしまった。
ずぶ濡れで怪我をしたままの私を
見て驚いた表情をしていた。
「…お兄ちゃん…」