恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~
七海大ピンチ!?
「でもな、お母さんがよく言っていただろう?
何でも口にしないと自分の気持ちは、
伝わらないって」
「七海自身の気持ちをしっかり
相手に伝えないとダメだぞ?」
お兄ちゃんは、私の頭を撫でた。
そしてニコッと笑う。
「……うん。ありがとう」
お礼を言うと行ってしまう。
その言葉は、小さい時に人見知りが酷くて
友達がなかなか出来なかった私に
お母さんが言ってくれた言葉だった。
私は、この言葉をずっと大事にしていた。
私の気持ち…まだ、何も伝えていない。
蓮先輩にも雅先輩にも…。
本当に…このままでいいの?
私は………。
「……。」