恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~
「…ところで、お前は、俺の正体を見たよな?」
ハッとする。
「も、もちろん誰にも言いません。絶対に…」
もし言ったら何されるか分からないし。
しかし雅先輩は、ジロッと私を
さらに睨んできた。
こ、怖い……。
「そんなの信用出来ないな。
俺は、限られた人間しか信用していないんでね。
丁度良かった…お前。力貸してくれるよな?」
そう言うと私に近づいてくる。
「えっ…それは」
「もちろん…嫌だとは、言わないだろう?」
ドキドキッと心臓が高鳴る。
「い、嫌です!!」
それだけ言うと慌てて走って逃げた。