恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~
「雅を率いる奴は、蓮を馬鹿にして
冷たい目で見るし…逆に蓮を率いる奴は、
雅をウザがるような目で見る…俺は、俺なのに。
だから、誰も信じない。
誰も俺自身を見てくれないからな」
蓮先輩は、手を震わせながら言う。
……違う。
「わ……私は……」
そんなこと思っていない。
「別に…お前も無理しなくてもいいぜ?
軽蔑しただろ…?
こんな俺で…お前。雅の方が良かったもんな」
そう言うと立ち去ろうとした。
「…この事は、内密にして下さい!」
「俺は、兄貴を慕っている。
もしバラしてみろ…ただで済むと思うなよ!」
睨みつけ去って行く三永先輩と森安先輩。
「…先輩…」
私は……。