恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~
「そうよ…それだわ!!」
何かを思いついた私は、慌てて走り出した。
「おい、何処に行くんだ!?」
三永先輩は、慌てて跡を追った。
私は、そのまま放送室に向かった。
そして学園中に聞こえるように
放送をかける。
今、私がやるべきこと……。
『皆さん。勝手な事ばかり言わないで下さい!!
雅先輩は、皆さんに何をしてくれましたか?
いつも優しくて皆のために会長として
色々と仕切ってくれたのではないですか!?」
「蓮先輩だって確かにヤンキーで喧嘩っ早いし
女好きで、凄く腹立つ人だけど本当は、優しくて
ちゃんと周りに気にかけてくれる人ではないですか?
何で…皆さんは、ちゃんと見てあげないですか?』
泣きそうな声で訴えかけた。
「…倉田……」
驚いた表情をする三永先輩。