恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~

「第一自分の子供を演技させるなんて
どうかしている!!
後継者の話は、無効だ。
財産全部、分担して私達にも貰うからな」

強い口調で言う景吾の父親。

「…兄さん!?」

「当然の結果だ!」

するとその時だった。
ドアが開いた。

「でしたら、私達が手を貸しましょうか?」

そう言い部屋に入って来たのは、
一ノ瀬麗香だった。

「あなたは、一ノ瀬グループの!?」

「一ノ瀬麗香ですわ。
もし分担されて財産が半分になっても
私が、任せて下されば…それ以上に
増やしてみせますわ。
もちろん…蓮の婚約条件ですけど」

「それは、本当ですか!?」

「えぇ…我が一ノ瀬グループと
手を組めば会社も安泰ですし、場合によったら
我が会社を任せてもいいですもの」

得意気に案を出す麗香さん。

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